医学的な研究や調査によっても、木材は動物や人間にとって無くてはならない材料であることがわかってきました。そこで種類の異なる飼育箱に、生まれたばかりの子ねずみを飼育する実験が行われました。その結果は金属の飼育箱では10日後に50%、コンクリートでは90%が死にましたが、木の箱での死亡率は10%程度に留まっています。また、ねずみの夫婦を飼育箱で飼い、生まれた子供の哺育の様子を調べる実験も行われました。親が子どもをきちんと育てて世代が正常に継続して行ったのは、木の箱に木屑を敷いたときのみで、コンクリートやアルミの飼育箱では、親が子ねずみをかみ殺すなど、何らかの哺育異常が発生しました。

木造の校舎と鉄筋コンクリート造の校舎で、子どもと教師の疲れに与える影響を調べた研究があり、小学生を対象とした「眠気とだるさ」および「注意力集中の困難さ」についての調査結果をに示した。明らかに眠気や注意力に与えるマイナスの影響は木造校舎の方が鉄筋コンクリート造校舎より少ないことがわかります。教師の蓄積的疲労、すなわち気力の減退について調査した結果を示しました。その結果、大人の場合も子どもの場合と同様に、木造校舎の方が鉄筋コンクリート造に比べて疲労の少ないことがわかります。そして、勤務年数が長くなるにつれて、木造の場合は変わりませんが、鉄筋コンクリート造では、明らかに疲労がたまって行くことがわかります。このように、木材は子どもの教育環境としても、教師の勤務環境としても優れていることがわかりました。校舎が木造から鉄筋コンクリート造に変わり先生と生徒のコミュニケーヘション少なくなり、生徒間のいじめも多くなりました。文部省は木造校舎の建築を奨励し、次第にその数は増えています。最近の研究で鉄筋コンクリートで学習している児童より校内で、ケガや病気、いじめが少なくなったとの報告もあります。

 最近の科学的、医学的研究成果から、木は人間の住環境を構成する上で無くてはならない材料であることまがわかりました。だからといって鉄やコンクリートなど、他の材料を排斥する目的でこれらの紹介をしたわけではありません。他の材料の優れた性能を生かし、互いの特徴を取り入れた異種材料との複合的な使い方を考えることも必要だと思います。木は再生可能な資源です。

    
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